『本の雑誌 2025年12月号』 2025年12月04日 本の雑誌 ―― 最初に明確に断っておけば、純文学はおもしろくなくてもいい。娯楽性は純文学の必要条件ではないからだ。ただ、純文学を小説という枠組みの中で考える時、やはりおもしろくあった方がいいとは、私は思う。すると、そろそろあの問題に言及しなければならない。 純文学とは何か? 幾多の読書家諸氏を悩ませ、時に著名な作家をも口ごもらせ、また各雑… 続きを読むread more
『昭和オカルト前史研究読本』(ASIOS) 2025年12月03日 ASIOS ―― 怪奇実話作家も、「実話」という看板を外して、創作として書いた作品においてはSF的な展開となる傾向があった。つまり、日本的用法としてのオカルトには、1970年代まではSFの範疇に属するとされていた要素が多数含まれているのである。(中略) しかし、SFを純粋にフィクションとして楽しむ文化が定着する過程で、実話の体裁を必要とする… 続きを読むread more
『さみしいUFO』(秋月朗芳、UFO手帖BLUEBOOKS1、Spファイル友の会) 2025年12月02日 UFO手帖 ―― 多くのUFOテキストを読んでいると、不思議なほど共通して「悲哀」のようなものが漂っているのを感じます。それは、見た者の孤独や、信じてもらえなかった痛み、あるいは真実に届かなかったもどかしさ、そんな感情の残響のようなものかもしれません。 彼らの物語をたどるうちに、UFO現象とは結局、孤独を空に投影した、切実な気持ちが空を舞っ… 続きを読むread more