『PROMISE』（タンツマインツ、シャロン・エイアル）

　2025年3月2日は、夫婦で世田谷パブリックシアターに行ってドイツのカンパニー「タンツマインツ」の初来日公演を鑑賞しました。

キャスト他
振付：　シャロン・エイアル
出演：　タンツマインツ

　シャロン・エイアルといえば、先日（2024年7月）ネザーランド・ダンス・シアター来日公演2024で見た『ジャキー Jakie』のインパクトが大きかったので、本作にも期待していました。ダンサーたちがごちゃごちゃくっついて蠢く（ひとかたまりの奇怪な生物にも見えてくる）振付は確かに『ジャキー』を連想させるものがあります。1時間近い上演時間を通してずっと一定のリズムで動き続ける（しかも爪先で立って）という体力。全員が同じ動きをしているわけでもなく、一人だけ別の動きをしたり、フォーメーションが次々と変わったりと、観客は常に緊張を強いられます。全体的に薄暗いなか、ダンサーたちの姿だけが浮き上がるような照明のせいでかなり白昼夢の感触があります。私が見た回では出演者は六名で、もともと七名で踊る作品なのが欠員により六名に急遽変更されたという話もあり、緻密な動きで構成された作品をそんなに急に調整できるものだろうかといらない心配もしたのですが、特に違和感はありませんでした。すごいな。