『遠地点』(Co.山田うん)

 2025年1月25日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行って山田うんさんの新作公演を鑑賞しました。様々なやり方で紙を使う舞台です。

[キャスト他]

振付・演出: 山田うん
出演: 猪俣グレイ玲奈、川合ロン、木原浩太、黒田勇、佐々木章晃、須﨑汐理、田中朝子、西山友貴、仁田晶凱、星野梓、望月寛斗、吉﨑裕哉


 床を覆う巨大な紙。表面を紙で覆われた立方体。身につける紙。
 紙という素材を使って様々なシーンを創ってゆきます。どの紙にも驚きの演出があり、例えば床を覆った巨大な白紙をひっくり返すと裏に絵(模様)が描いてあるとか、観客の頭上を巨大な紙が横切ってゆくとか、赤い紙に水をかけて横たわると出血した遺体に見えるとか。布と違って紙は接触するだけでがさがさ音を立てるし、破るときの音はかなりインパクトもあり、面白いと思いました。
 構成としては、集団でわやわやするシーンにときどきソロダンスがはさまるというものですが、ソロはそれぞれのダンサーの得意技(バレエとか、新体操とか)を活かした振付が多かったように思います。なにしろ次から次へと場面展開が早く、大人数で素早く動くシーンもあり、観客としてもついてゆくのにけっこう忙しかった印象があります。




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