『黙れ、子宮』(ケダゴロ、下島礼紗)

 2024年12月14日は、夫婦でKAAT神奈川芸術劇場に行ってケダゴロの最新作を鑑賞しました。韓国国立現代舞踊団のメンバーと共に踊る子宮とキンタマをめぐる冒険。

 下腹部に抱えた太鼓を子宮に見立て、それを睾丸に見立てた金玉で叩きまくる。小道具の巧みさに驚かされます。何といっても舞台を覆うくらい巨大な白い布を様々な演出で使い倒すのが素晴らしい。巨大な紅い旗を振り回すシーンも強烈。即物的シモネタを別にしても、イジメや暴力や女性差別の表現が鋭い。韓国国立現代舞踊団のメンバーに日本の民謡を歌わせるなど色々な意味で気まずい思いを強要する演出が多く、先日見た『代が君・ベロベロ・ケルベロス』もそうでしたが、いっとき盛り上がった観客に冷や水をかけ困惑させるのが得意なようで、かなり好きです。

[キャスト他]

振付・演出・構成: 下島礼紗
出演(韓国国立現代舞踊団): Yun Hyejin、Lee Daeho、Im Sojeong
出演(ケダゴロ): 下島礼紗、木頃あかね、小泉沙織、中澤亜紀
出演: 大貫桃加、小野寺夏音、岸本茉夕、小島優花、鈴木菜々、麗羅

この記事へのコメント