『おちび』(エドワード・ケアリー、古屋美登里:翻訳)

――――  顔。さらにたくさんの顔。口に次ぐ口。嚥下、嚥下、嚥下。わたしはそれらを目に焼き付けた。それを粘土をこねて形にし、毎日曜日に宮廷に行き、丹念に見つめ、粘土を修正し、最初からやり直し、また途中でやめて壊し、また初めからやり直した。食べる人たちがゆっくりとわたしのものになってきた。王の顎を見るために行き、王妃の耳たぶを見るために…

続きを読むread more

『永遠の気晴らし』(勅使川原三郎、佐東利穂子)

 2020年6月20日は、夫婦でKARAS APPARATUSに行って勅使川原三郎さんと佐東利穂子さんの公演を鑑賞しました。もうずっとKARAS APPARATUSに行ってないような気がしてなりませんが、実は二ヶ月半ほどのブランクだと気づいて驚きました。  様々な曲を使って二人が踊る上演時間一時間ほどの作品です。佐東利穂子さんがす…

続きを読むread more