『紫雲天気、嗅ぎ回る 岩手歩行詩篇』(暁方ミセイ)

―――― 影に どしん、どしん、と響くものがある わたしの命を 突然取るもの それを正しい瞬間に 変えるもの ―――― 「七月三十日」より  宮沢賢治の故郷をたずね歩く詩人が見た、いのちたぎる風景を描く旅日記詩集。単行本(港の人)出版は2018年10月です。  こちらからあちらへと電車で移動するシーン…

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『プラスマイナス 167号』

 『プラスマイナス』は、詩、短歌、小説、旅行記、身辺雑記など様々な文章を掲載する文芸同人誌です。配偶者が編集メンバーの一人ということで、宣伝を兼ねてご紹介いたします。 [プラスマイナス167号 目次] ---------------------------------------------------------- 巻頭詩 …

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『あるときはぶかぶかの靴を、あるときは窮屈な靴をはけ』(河野聡子)

――――  新しい本、見慣れぬ本を読むというのは、つねに自分の足にあった靴を選んで履くようなものではありません。しかしぶかぶかだったり窮屈だったりする靴を履く経験も私にはたいへん実り多いものでした。この本に取り上げた書物からひとつでも「履いてみたい靴」をみつけていただければ幸いに思います。 ――――  西日本新聞に寄稿され…

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