『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』(三田一郎) 2018年07月31日 その他(サイエンス) ―――― 多くの日本人にとって、不思議なことでしょう。宇宙のはじまりにはビッグバンがあり、人類は原始的な生物から進化したことは、学校でも教えられています。なのに、なぜ彼らは、そのような神の存在を本気で信じることができるのだろう、と。 しかも、さらに不可解なことには、宇宙や物質のはじまりを研究している物理学者や、生命のはじまりを研… 続きを読むread more
『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』(川添愛、花松あゆみ:イラスト) 2018年07月30日 その他(サイエンス) ―――― 「応用上はたいしたことのない問題を、必要以上にあげつらって「難しい、難しい」と言っている」と思われるかもしれません。しかし少なくとも、「この課題をクリアしない限り、言葉を理解しているとは言えない」という、「言語学者から見て絶対に譲れないライン」は提示したつもりです。この本を通して、言語の研究者が日々どのような「怪物」を相手に… 続きを読むread more
『うなぎばか』(倉田タカシ) 2018年07月26日 その他(SF) ―――― 祖父も、坂田さんたちも、父も母も、みんな悲しかったのだ。 ひとつの生物が絶滅するということ。 それ自体も、もちろん悲劇ではあるけれど、それによって、ひとつの文化が失われてしまうこと。幸せな思い出に彩られた、たくさんの人の営みの、足元が崩され、消え去ってしまうこと。それもまた、とても辛いことだった。その悲しみが、みん… 続きを読むread more