『湿地帯中毒 身近な魚の自然史研究』(中島淳) 2018年06月28日 その他(サイエンス) ―――― すごい……なんてかっこいい魚なのだろう。その猛烈な感動は何年たっても決して色あせることはなかった。 中学生になっても、高校生になっても、いつも自宅ではカマツカを飼育していた。常に60センチ水槽を一つ、カマツカ専用にしていた。そのくらいカマツカは特別で、カマツカが好きだった。いつしか将来の夢は淡水魚の研究者ということにな… 続きを読むread more
『SFマガジン2018年8月号 アーシュラ・K・ル・グィン追悼特集』 2018年06月27日 SFマガジン ル=グウィン 隔月刊SFマガジン2018年6月号の特集は、アーシュラ・K・ル・グィン追悼でした。 『赦しの日』(アーシュラ・K・ル・グィン、小尾芙佐:翻訳) ―――― セックス、慰め、思いやり、愛情、信頼、どれもそれをいいあらわしてはいない。すべてをいいあらわしてはいない。それはまさしく親密なもの、ふたりが共感しあう肉体のなかに潜ん… 続きを読むread more
『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』(高野秀行、清水克行) 2018年06月26日 高野秀行 ―――― それぞれ無意識に〈民族〉〈国家〉〈言語〉が主題になっている。本書は、二人のお気楽な読書体験録として読んでもらってもうれしいが、読みようによっては、そういった重要な問題群を考える何らかのヒントになるかもしれない。 歴史をひもとけば、地球を駆けまわれば、私たちの社会とは異なる価値観で動く社会がたくさんある。「今、生きている… 続きを読むread more