『SFマガジン2017年4月号 ベスト・オブ・ベスト2016』(上田早夕里、宮内悠介)

 隔月刊SFマガジン2017年4月号は、「ベスト・オブ・ベスト2016」として『SFが読みたい! 2017年版』で上位に選ばれた作品の作者による短篇が掲載されました。 『ルーシィ、月、星、太陽』(上田早夕里) ―――― 私はあなたを導く者、そして、改変する者。あなたの名前は、ここへ連れてきたときに私がつけました。あなたの名…

続きを読むread more

『死の鳥』(ハーラン・エリスン、伊藤典夫 :翻訳)

―――― 作品に対する高い評価ばかりか、アメリカSF界最高のカリスマにしてトリックスター(ハーレクィン?)、ときにトラブルメイカーとして“喧嘩屋エリスン”とあだ名されもし、その言動だけでなく、ファッションからパフォーマンスにいたるまで、数々の逸話に彩られたレジェンド的存在。 ―――― 文庫版p.397  世界の中心で…

続きを読むread more

『鳥肌が』(穂村弘)

――――  これまでの自分の人生に本当の苦しみはなかったと思う。ただ、幻に怯えていただけだ。私の人生を四文字で表すならびくびくだ。最後の日に叫びそうだ。いったい何をびびってたんだ。今まで何をやってたんだ。どうせ死ぬのに。今日死ぬのに。なんなんだ。と。おそろしい。本書には、そんなびくびくのあれこれを書いてみた。 ―――― 単行本p.…

続きを読むread more